第26章 〜番外編その3〜
『もう、聞いてよ!政宗!!
この世で1番、桜奈さん好きの
私の感覚を疑ってんのよ、こいつ!!』
プンプンしながら政宗にそう訴える栞。
『はっー?桜奈のことを
1番わかってんのは、俺だ!!
桜奈が、俺以外のやつに
なびくなんてこと、あってたまるかっ!!
だから、あんたの妹は断じて桜奈
じゃない!!』
とまた、ムムムと睨み合う二人。
『いや、あれは桜奈だろ?どう見ても
それに栞がそうだっつってんだから
間違いないだろう?お前、何が不満なの?
桜奈と恋仲になってんのは
またお前だろ?』と不思議そうに
家康を見る政宗。
『はっ?』とキョトンとする家康に
『えっ?』となんでそんな顔と言う政宗は
『いやいや、どう見ても、あれはお前にしか
見えなかったけど?』
『なんの話?』政宗の言っている意味が
掴めない家康は、混乱していた。
(桜奈の相手が俺?いや、俺だけど
今はその話じゃなくて・・政宗さん何いって
んだ?)
『いや、だから、栞の妹が来世の桜奈
って話だろ?んで、来世の桜奈と
恋仲になったのが、来世のお前だろって
話だよ。すげぇーな、生まれ変わってまた
出会って惹かれるとかさ。
うちの嫁(愛姫)に言ったら
来世は、男に生まれるから
あんたとは、今生限りねって
ばっさり言われそうなのに・・・』
『あはは、確かに愛さん、桜奈さんとは
別の意味で強いもんねー、男前な感じよね。
愛さんが男なら、私も惚れちゃうわー』
とクスクスする栞に
『だろ?』と何故か嬉しそうな政宗。
話がそれ、政宗と栞で盛り上がり始めた
ことに、イライラしながら
『あのさー、だから!それどう言うこと?
なんで、栞の妹の相手が俺だって
わかんのさ?』と政宗にまた話を戻す家康。