第26章 〜番外編その3〜
『はい、これは三成君に』と
手渡したのは、兵法と心理学の本と
カロリーメイトや、手軽に栄養が取れるもの
ばかり。
『栞様、これはなんでございましょう?』
カロリーメイトやゼリーを手にして
不思議そうに尋ねる三成。
『これはね、現代の兵糧玉みたいな物よ。
三成君、本に夢中になるとご飯忘れるでしょう?
でも、身体が資本には変わりないから
本を読みながらでも、栄養が取れるもの
を選んでみた!忙しい時に食べて!』
『凄い、未来にはこんな便利なものが
あるんですね!』と、ぱぁっと
エンジェルスマイルを惜しげもなく
栞に向ける三成に
(///うぅっ!相変わらずの、破壊力だわ///)と
笑顔の眩しさに、きゅんとしながら
眩しさを和らげるように、目に手をかざす栞。
それから政宗のところに行くと
『政宗には、これね!』と
発酵食品や世界のソースレシピの本
それから、粉末出汁、スパイス各種と絞り袋など
スイーツ用の調理器具を何点か手渡した。
『うわっ、すげぇー、なんだこれ?』
と驚く政宗に
『これ、色んな国の調味料や香辛料だよ
あと、こっちは出汁を乾燥させて、粉末に
してあるの。これは、甘味を作るときに
使う器具ね。一緒に、色んな奴作ろう!』
ニコッとする栞に
『おぅ!美味いもん、いっぱい作ろうぜ』と
興味津々で、本をめくる。
政宗も目の輝きが止まらない。
そして、最後に
『はい、これは家康に。それからこれは
私の妹から』と薬草の本と
ハバネロやタバスコなど
辛い調味料と桜奈が作った
からし色の巾着を渡した。
『どーも。でも、なんで俺だけ
あんたの妹からも土産あんの?』と
尋ねる家康に
『うん、それはね・・これ見て』と巾着をあけ
中から一枚の写真をみせた。