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また、恋してくれますか。

第26章 〜番外編その3〜


栞の体調に問題が無いと分かり
栞も早く、凛桜に会いたいと
次の日には、城に戻る事にした。

佐助は、途中で別れ春日山城に戻る予定
と聞き、前日に現代のお土産を渡した。

『佐助君、これお土産ね』そう言って
手渡したのは、鷹介に準備してもらった
ワームホールの最新論文。

『栞さん、こんなのどうやって手にいれた
んですか?』と驚きながらも、目を輝かせる
佐助に

『うん、私も良く分かって無かったんだけど
私の父ってワームホールの研究者で
たぶん、佐助君の子孫なんだと思う。』

はっ?と言う顔をする佐助に
『たぶんだよ?私はそんな気がしてるの。
うちの父がワームホールの
研究者になったのは、佐助君の残した
記録や文献を自宅の蔵で見つけて
それに、のめり込んで
研究者の道に進もうって決めたみたいで・・・』

『・・・そう・・なの?』
(確かに、史実とは違う、事実を書きためては
いるけど)

『うん、直接は面識はないと思うけど
佐助君の噂は、うちの父も知ってたよ。
優秀な学生が行方不明になったって
自分で、ワームホールを試したんじゃ
ないかって・・・』

『そっか、僕はあの日はワームホールが開く
瞬間を確認したいだけだったんだ。
栞さんが、運悪く飲み込まれて
知らない人を巻き込んでしまったと思って
助けようと必死だった。
結局は、巻き込んでしまったけど・・』

『あっ、それも違うかも知れないんだよ。
たぶん、どっちかと言えば私の事情が
佐助君を巻き込んだのかも・・
あっちに戻って、初めて知ったんだけど
母が私を授かったと知った時に見た夢が
私が二十歳になったら貰って行くみたいな事
を言われる夢だったって言ってた。
たぶん、この時代に来るって言う予知夢的な?
私も佐助君もこっちくることは
決まっていたのかもね・・・佐助君が
こっちにこないと、私たぶん現代に生まれて
ないわけだし・・・
そう思うと、本当に不思議だよね・・・』
と、苦笑いした。
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