• テキストサイズ

また、恋してくれますか。

第26章 〜番外編その3〜


信長にそう問われ
栞は、風呂敷包みを開いて
家族で写した写真を見せた。

『これは、写真って言うもので
その瞬間を絵姿みたいに残せるものなんです。

これが、私の両親で
この子は、私がこちらに来た後に
生まれた、私の実の妹です。
似てませんか?桜奈さんに・・・
で、この子は家康君って言う子で
徳川の末裔だそうです。
この子も家康に似てますよね?』

指をさしながら説明する栞だったが
信長は、驚き目を見開いて
食い入るように写真を見つめ

『鷹山・・・千殿・・・』とボソっと
呟いた。

『えっ?』と信長が桜奈や家康ではなく
別の名前を呟いたように聞こえ、聞き返す。

そして、何かを悟ったように
『そうか、そう言うことだったか
ふっ、あははは』と声をあげ
額を片手で押さえながら笑い出した。

『はっ?へっ?』
来世の家康と桜奈と感動の対面を
した報告をし、来世で二人は再び会えると
力説しようとしていたのに
信長の突然の笑い声に、何がなんだか
分からなくなる栞。

(な、何がおかしいの?ここは、感動する
とこだよね?)
『な、何がおかしいんですか?』
納得できない様子で、信長に尋ねる栞。
/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp