第5章 〜知りたい〜
『へー、それで、昨日は、あんなに
挙動不審だったわけね。
で、また俺と会ってみてその不思議な
感覚の答えは分かったの?』
と尋ねる家康。
俯いたまま、首を横に振り
『たぶん、何かの勘違いだったみたいです
やっぱり、こうやってお話してみても
これまで、一回も会ったことない人だって
分かるし。
昨日、彼女さんとパンケーキ屋さん
来てましたよね?その時に、イケメン好きの
友達が、徳永さんを、見てイケメンって
言ってたから、私も徳永さんをガン見して
たのは、今となっては、カッコいい人だなって
ただ見惚れてただけかもです。
すみません、昨日も今朝も挙動不審が
原因でとんだ、ご迷惑をおかけしちゃって
変態って、思われても仕方ないですよね。
不可抗力だったにせよ
気分悪くさせちゃって本当に
ごめんなさい』と言って
素直に謝る桜奈。
(なんか、モヤモヤしてたのに、スッキリしたな
ドキドキしてたのも落ちついてきた気がする。
自分は、徳永さんを知ってるからバレないように
焦ってドキドキしてただけかも・・・)
そう思っていると
『別に謝らなくていいよ。
まぁ、変態とも気分悪いとも思ってないけど
見かけによらず、大胆とは思ったかも』と
クスっと笑い揶揄う、家康。
『///ほんと、すみません///』と俯く桜奈。
『それに、昨日、パンケーキ屋に行った
ことも知ってるんだね。ちなみに一緒に
いたのは彼女じゃなくて、姉だけどね。
昨日、パンケーキ屋にいたんだ?』