第5章 〜知りたい〜
『///ち、ち、違いますよー!
一目惚れなんて、あり得ません!』と
全力で否定する桜奈。
『ハハ、そんな、全力で否定されると
流石に凹むわー』と、落ち込む振りを
する家康。
『あー、す、すみません。そんなつもりで
見てたんじゃないんです!』と焦る桜奈。
『ふーん、じゃどんなつもりで見てたの?
俺は、目があった時、可愛い子だなぁって
思ったんだけどねー』と、揶揄いとも本気とも
つかない感じで桜奈に言う家康。
(///可愛い?私が?///いや、いや、今のは
揶揄ってる気がする)
『私。可愛いくなんてないですよ。
それに、すれ違った時、見てたのは
自分でも不思議だったんですけど
前から、知ってるような気がしたんです。
前から知ってて、会いたくてずっと探してた
人を見つけた、そんな感覚になって・・・
何でかぜんぜん分かんないですけど。
それで、つい、ガン見してたのかも知れません。
すみません。知らない子に、ジッと見られたら
気持ち悪いですよねー』気まずそうに話す桜奈。
『へー、そうだったんだ』
(ヤバっ、俺と、全く一緒だ。)
『そうなんです。その感覚が不思議で
もう一回、徳永さんに会ったら、それが
なんだったのか確認できるかなって
正直、ずっと気になってたんです。
そしたら、昨日、帰ってきたら徳永さんがいて
しかも、一緒に暮らすことになって、もう色々と
パニックで・・』と恥ずかしそうに俯く桜奈。