第26章 〜番外編その3〜
他にも、向日葵のイヤリング
雪の結晶のイヤリング
春夏秋冬をイメージしているように
商品が並べられていた。
『あっ!これも可愛い!』
と目を奪われたのは紅葉のイヤリング。
色合いの違う紅葉の葉が3枚
重ならない位置で揺れる作りだった。
揺らすと、さっきみてきた紅葉を思いだす。
赤や黄色のグラデーションが美しかった
紅葉の木々のアーチ。
(///手をつないで、通ったっけ///)
と思い出し、きゅんとする桜奈。
どちらにしようかと迷うように
桜と紅葉を手にとっては、顔の前にかざし
可愛いと目を輝かせていた。
紅葉のイヤリングも桜のイヤリングと同様
半透明の素材に光が当たり、キラキラする。
(きれいだなぁ・・)とおもいながら
ふと視線を、落とすと
やはりお揃いのブレスレットもあった。
(ああ、こっちも可愛い!欲しいけど・・・
今は、凛桜ちゃん優先!)
そう自分に言い聞かせ
名残惜しそうに、紅葉のイヤリングを戻した。
側にいた家康には、桜と紅葉のイヤリングの
どっちか買おうかと迷っていると分かったが
(どっちにするんだろう?めっちゃ欲しい
って顔してるけど・・悩んでる顔も可愛い///)
と見守っていた。
それから、紅葉のイヤリングを戻したのをみて
会計に向かう桜奈にばれないよう
こっそりと紅葉のイヤリングとブレスレット
手にすると桜奈を追いかけるように
会計に向かった。