第26章 〜番外編その3〜
色々な場所を巡っては、写真を撮る栞。
ホテルに戻る前に現像も済ませてた。
帰り途中に、京都のお土産屋を
みて回った。
お菓子から小物まで、目移りしてしまうほど
のお店が立ち並ぶ通り。
立ち止まって、手にとっては
『美味しそう』『可愛い』『素敵』を
連呼し、キャッキャする栞と桜奈。
栞は、戦国時代で待つ人達へのお土産は
京都入りする前に、既に用意してあった。
あれも、これもと選んでいるうちに
かなりの量になってしまったが
風呂敷包みにして、背負って帰る算段でいた。
一度、確認する為に風呂敷を背負ってみたが
(これで、ほっかむりしたら、完全に
べたな泥棒スタイルだわね・・・)と
自分で自分がおかしくなったが
皆のことを思って選び、喜ぶ顔を
想像し、どんな格好であろうと
持って帰ると決めていた。
『お姉ちゃん、みて!これ可愛いい!』
と、桜奈が手に取ったのは
桜の花とその下に花びらが2枚
チェーンで揺れる細工になっている
イヤリング。
淡いピンクが綺麗なイヤリングだった。
一目で気に入った桜奈。
手に取って、かざすようにしながら
ゆらゆらと、揺れるところを眺めた。
『ほんとだ、可愛いね』
それから、また目移りする桜奈は
イヤリングとお揃いのブレスレットも
見つけた。
『これ、おそろいだね。』
(きれいだし、可愛い)