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また、恋してくれますか。

第26章 〜番外編その3〜


無邪気な笑みを向けられ
『///う、うん、似合ってる・・・///』
口元を、隠しながら照れている自分を
隠すように、そう言ったが

『ありがとうございます』と
ふわりと満面の笑みで答える桜奈を
もう直視は出来ず、目元を赤くしながら
ふぃっと、視線を逸らした。

似合っていると言いながら
目を合わせてくれない家康に
ん?と思う桜奈は
着物姿の自分をちゃんと
みて貰いたそうに
家康を覗きこむ。

また、直視出来ずに目を逸らす家康。
そんな、戯れ合いをする
仲睦まじい二人をクスッとしながら
見守る、鷹介と千里と栞。

特に栞には、桜奈が着物を着ている
ことも手伝ってか、懐かしいさが蘇り
在りし日の桜奈と家康をみている
ようにしか思えなかった。

そして、また涙腺が緩む。

『さっ、じゃぁ、そろそろ行こうか』と
鷹介が声をかけて
京都観光へと向かう4人。

着物姿の栞と桜奈を見かけた
外国人観光客がすれ違いざまに

『Wow!!Maiko?!
It’s beautiful!!』
と言いながら、近づいてきて
一緒に写真をとせがまれた。

ニコニコしながら、外国人の人達と
写真に収まる二人。若いイケメンの
外国人が桜奈の肩に手を置いたのを
みて、イッラァとする家康は
写真を撮り終えるとすぐに、自分の方に
桜奈を引き寄せガードする。

キョトンとする桜奈と
(まんま、誰かと一緒!)と
クスクスする栞。

それからは、家康は
(ほんと、勘弁して。誰にも見せたく
ないんだけど!!)

と心で呟きながら、桜奈の隣に
ぴったり張り付くようにして
観光して回ったのだった。
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