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また、恋してくれますか。

第26章 〜番外編その3〜


11月13日の夜に京都入りした
上杉家と家康。

京都に到着したのが20時過ぎていた
こともあり、軽く夕食を済ませると
明日に備えて、それぞれ早めに
休む事にした。

次の日の朝早く、栞や千里に身支度を
手伝ってもらいながら、着物に着替える桜奈。

綺麗に着せて貰い、栞に髪を纏めてもらった。

普段は、可愛らしいと言う感じの桜奈だが
着物を着て、髪を纏めた姿はとても大人びて
見え、どこぞの老舗旅館の美人若女将風に
仕上がったのだった。

写真を撮ろうと
『桜奈こっちみて!』と
栞に言われ、ゆっくり振り向き
にっこりと淑やかに微笑む桜奈を
ファインダー越しに見つめる栞は息をのむ。

着物を着た桜奈の姿は
戦国時代の桜奈と生写しで
本当に生き返って、そこにいるように思えた。

不覚にも、涙で桜奈の姿が滲んで
しまう。

(写真、持って帰るからね・・・)
戦国時代の家康に、一刻早く見せてやりたい
と言う衝動に駆られながら
シャッターを押した。

ロビーで、桜奈達を待っていた
鷹介と家康。

着物姿の栞の後ろを、しずしずと歩く
桜奈に釘付けになった。

(///・・・///)見惚れて、言葉も出ない家康。
隣で、鷹介が
『桜奈、凄く似合ってるよ。』と
声をかけた。

『えへへ、ありがとう、パパ』とふにゃっと
笑う姿は、いつもの笑顔。
雰囲気は違ってみえとさても
間違いなく桜奈だとどこか
ほっとする気がする家康だった。

家康のところにくると、くるっと一回りして
『どうですか?お姉ちゃんが仕立てて
くれたんです。似合います?』
と、嬉しそうに、着物を自慢する桜奈。
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