第26章 〜番外編その3〜
千里だけでなく、鷹介からも
後押しを受けたようで
自信への揺らぎが収まっていく家康は
『はい、ありがとうございます』
と、鷹介を真っ直ぐ見つめ、そう答えた。
自分の恋は、自分と相手の間だけの
問題なのだと思っていた。
だが、気づけば、陰日向になりながら
色々な人に見守られ、支えられながら
恋は成就していくのだど
気づかされた家康。
見守られ、支えらている感謝を
自信にかえて、胸を張って
桜奈を迎えに行こう。
それよりも、何よりも桜奈に会いたい。
会って、今の自分の正直な気持ちを
桜奈に伝えよう!
家康の心には、挨拶に来た直後の
不安はもう、消えていた。
今は、ただ真っ直ぐに
桜奈と向き合おうと言う
決意に満ちていた。
って、ことがありましてですね・・・
あっ!どうも、再び栞です。
もうね、この時は、思わず家康君の
尻を叩く気持ちで声を荒げちゃったわけですよ。
まっ、でも、後から桜奈に聞いたら
それは、それは、嬉しかったと
幸せそうな顔して帰ってきたので
雨降って地固まる的な?
結果オーライな感じです。
何はともあれ
本当に良かった、良かった。
うん。うん。
でも、まぁそれからは、家康君が家庭教師がてら
うちに遊びに?来るたび、二人だけの世界に
ハートがいっぱい飛んでる(気がするくらい)
ラブラブで見てるこっちが
恥ずかしくなる感じ。
でもね。それが本当に嬉しくて
涙がでそうになるのよね。
戦国時代の二人の未来を
見届けられたような気がして
私も堪らなく、信長様に会いたくなる。
待っててね!きっと、帰れるから・・・
いや、必ず帰るから!
今度こそ、絶対離れたりなんてしない!
私のこちらでの生活も後残りわずかに
なってきました。
とりあえず、今は桜奈への誕生日
プレゼント作りに邁進中です!
気に入ってくれるといいな!