第26章 〜番外編その3〜
こっちに戻ってきた事に意味があるって
感じたのは、ずっと会いたかった桜奈さんに
会えたから!!
と言っても、今の桜奈さんは
私の妹に生まれ変わってる
(と私は、信じて疑ってません!)
戦国時代では、それはそれは仲が良かった
オシドリ夫婦?では足りないくらい
ラブラブな夫婦だったし
家康の桜奈さんへの
執着っぷりは半端なくて
私すら恋敵認定するくらい
桜奈さんの事になると
ほんと、ちっさい人間になっちゃう感じでさ。
そんな家康だったから、桜奈さんを
亡くした後は
まるで、自分の半身を失ったようで
生きてはいるけれど、死んでいるようで
痛々しくて、切なくて
見ているのが辛いくらいだった。
今だって、あの当時と
気持ちはなんにも変わってないから
何かに取り憑かれたように
桜奈さんが、亡くなる前に
次は平和な時代に生まれ変わりたいと
願った望みを現実になるようにと
ひたすら尽力している。
家康の中では、今も桜奈さんしか
いないんだと、私には分かる。
どの側室さん達も家康にとっては
桜奈さんとの約束でもあった
徳川家を、現代に残す為の策の一環なのよね。
まぁ、側室さん達も割り切ってる所は
あるし、だいたい、恋慕の気持ちより
上司と部下みたいな関係性の人が多いしね。
実際、現代に戻ったら徳川家はちゃんと
続いてたし、しかも、家康も桜奈さんを
追いかけるみたいに、現代に生まれ変わって
(きていると、私は思ってる)
私の妹の桜奈と現代の家康と
出会うべくして出会い、運命の赤い糸は
ガッツリ、固結びな感じで
なんか、いい雰囲気みたいだし!!
あー、やっぱり運命だわ!!って
思ってたのに・・・。