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また、恋してくれますか。

第25章 〜番外編その2〜


『じゃ、もういいよな!』
さっきまで、くぅ〜んと言う
仔犬のような目をしていたくせに

ニヤッとしながらジリジリと詰め寄る
政宗の目は、いつものギラギラした
目に変わっていた。

『///な、なにが、もういいの?///』
手を捕まれ、真っ赤になりながら
どんどん後へと仰反る愛花は、ついには
こてんと仰向けに倒れてしまった。

両手を組み敷かれるように
抑えつけられたことに、ギョッとしなながら
自分の両手をちらっと確認する愛花。

ドッドッドっと、どんどん早くなる
鼓動だけが、地鳴りのように全身に響き渡り
もはや、頭が真っ白の愛花。

(えーーーーー!な、なに、これ!)

『///ま、ま、ま政宗!
ちょ、ちょ、ちょっと待って!///』

『何を今更。待つわけないだろ?
どんだけ待ったと思ってんだよ。
愛ちゃん、何も分かってないねー

こんな夜中に、易々と男を部屋にあげたら
どうなるか、ちょっとは自覚しなきゃ。
まっ、もう遅いけど、観念するんだな。』

愛花を見下ろし、悪い顔でニヤッとするが
その態度とは裏腹に、政宗の瞳の奥で
揺れる光は、優しさに満ちていた。

『///誰も部屋に上げたことなんてない。
政宗が初めてだし・・・
政宗だから、部屋に上げたんだからね!///』
照れながら、ぷいっと横を向く愛花の唇を
追いかけるように

『知ってる・・・』と、優しい口付けが
降ってきた。

それから首すじへと降りていく政宗の口付け。

『んッ・・ん』小さく声を漏らす愛花
だったが、チリッと痛みを感じた。
政宗が顔をあげ
『虫除け完了』と愛花を見つめながら
クスッとした。

『えっ、虫除けってなに?
あー!また、つけたわね。
仕事中に見えたら、困るのにー
お正月にも、寝込みを襲ったでしょ!』

『だから、いっただろ?虫除けだって
悪い虫がつかないように、マーキングだよ!』

『もう!なに、それ!』と
さっきまでのいい雰囲気は
どこかへ吹き飛び、政宗を
むぅっとしながら睨み
膨れっ面をする愛花。

『そんな顔しても逆効果だって。
もう、愛ちゃんは俺のもんだって印だから
当然だろ?』

そう言って、また口付けを落とす政宗は
そのまま、愛花をぎゅっと抱きしめた。
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