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また、恋してくれますか。

第25章 〜番外編その2〜


何かを耐えるように
『はっー』とため息をつく政宗の
吐息が、愛花の耳にかかる。

(///ふぅぁっ///)くすぐったさに
肩を竦める愛花だったが、ため息をついた政宗
が気になり『政宗?』と声をかけた。

『んー?もうちょい、このままいていい?
念願叶った、余韻に浸らせてよ』

政宗の甘えた声に、キュンとしながら
(そんなに、想っててくれてたんだ。
ああ、ほんと信じられない・・!)
愛花もまた、こんな日を迎えるとは
夢にも思っていなかった。

『し、仕方ないなー、
あ、あのね政宗・・(私を好きになってくれて)
ありがとう・・好きだよ///(大好き!)』

政宗の首に手を回すように
愛花も政宗を抱きしめ返した。

愛花の抱擁に、照れながらも、安心したように
『うん。俺も・・愛ちゃんさえ、いてくれたら
もう何にも要らない』と耳元で囁くと
愛花の耳に頬を擦り寄せた。

愛花の瞳から、一筋の光ものが頬をつたう。

初めて会った、小さなその子は可愛くて
でも、ふにゃふにゃで、どこか頼りなく
ちょっとでも触れたら壊れてしまい
そうなほどか弱くみえた。

大切なその子をずっと
近所のお姉ちゃんとして、見守ってきた。
生意気で、負けず嫌いの
大切な幼馴染。

小さな男の子のはずだった。
けれど、いつの間にか自分より背は伸び
知らぬ間に大人びて、気がつけば男の子から
恋しい人へとに変わっていた。

家族と同じくらい大切な存在。
だから、失うくらいなら
今まで通りでいなくては・・・
望むことなどしては、いけないと
押し殺してきた、自分の恋心。

だが、想いは叶った。

この先も二人は
良きビジネスパートナーとして
良きライバルとして
良きパパとママとして
何より、お互いにとり
かけがえのない最愛の人としての
人生を歩むことになる。

ただ今は、やっと手にした幸せの
余韻の中で

幸せそうな笑みを浮かべ
お互いの温もりと鼓動を感じながら
抱きしめ合う政宗と愛花。

今の二人には、お互いさえいれば
何も要らないのだ。


ーーーー終ーーーー


ちょっと長くなりましたが
政宗と愛花編は、これで終了とさせて
頂きます。
お読み下さいまして、ありがとうございました。

次回は、栞が戦国時代へ帰るお話です。

もう暫く、お付き合いのほど
宜しくお願い致します。m(_ _)m
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