第25章 〜番外編その2〜
必死に何かを絞りだそうと
テンパる愛花が、また可愛くみえる政宗は
『ぷっ』と吹き出した。
『///な、何で笑うのよ!///』
『だって、愛ちゃん、話があるって
言ったくせして、何も考えてないじゃん』
『し、失礼な!!話はあるのよ!
あるんだけど・・・(何て切り出せば
いいか、分かんないよ!)』
『じゃ、愛ちゃん。
俺から先に話してもいいか?』
『い、いいわよ!何?』
(な、なんの話?やっぱり
ドッキリでしたーとか?)
不安になってくる愛花。
そう言われた政宗は、愛花の側にいき
愛花の両手を包むように握った。
手を握られ『///な、なに?急に///』と
逃げるように後ろにのげぞったが
『俺、愛ちゃんを嫁にしたい!
そのつもりで、俺と付き合ってよ!
これが、俺の正直な気持ちなんだけど
ダメ?』いつもは、自信たっぷりな
ギラギラした目をしている政宗。
だが、目の前の政宗は、どこか不安気で
自信のない時に時々みせる仔犬のような目
で愛花を見つめて、愛花の返事を待っていた。
///きゅん///
(ダメだ、私はこの目に弱い///)
手を振りほどけないまま、悶え
拒絶ができない愛花。
そもそも、当たって砕けるつもりで
部屋に上げたのだ。覚悟を決めていたはずの
愛花だったが
『///ねぇ、ほんとに、ほんとに、
私なんかでいいの?後悔しない?
おじさんや、おばさんは反対しない?』
『大丈夫だよ!俺が絶対、説得するから!
心配しなくて、へーきだって!』
握った愛花の手を引き寄せ
口付けし、自分の額に当てる政宗からは
お願いだからと言う空気が漂う。
手にキスされ、うわっ!と心臓バクバクの
愛花は、上手く考えがまとまらず
『///わ、分かった。結婚は、ともかく
とりあえず、お、お付き合いってことで
よ、宜しくお願いします///』
と、しどろもどろになりながら
そう返事をした。
愛花の言葉に、次の瞬間
かかったなと言うように
政宗の口角がニヤっと上がった。