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また、恋してくれますか。

第25章 〜番外編その2〜


残業を終えた愛花。
時間は既に、23時半を回っていた。

(政宗、寝てるかな?)そう思いながら
メールを入れる愛花。

『話したいことがあるから
明日、時間ある?』と送ると

『今どこ?』と返事が返って来た。

(ん?今どこ?ってなんで?)と
思っていると、政宗から電話がかかってきた。

『もしもし?』

『もしもし?愛ちゃん?残業終わったの?』

『うん、これから帰るとこだよ。
店出たとこ。』

『そう、んじゃ駅で待ってるよ』

『駅?駅って、あんた帰ったんじゃないの?』
と返した直後

『おっ!発見』と言う声で
パッと前をみると、電話を片手に、政宗が
手を振ってこちらに向かって来ていた。

電話を切り、駆け寄る愛花
『なんで、いるの?帰ったんじゃなかったの?』

明後日の方に視線を逸らしながら
『あー、終電前には、仕事終わるかなぁと
思って・・・』と少し間が空き
今度は、愛花の方を見て
『待ってた』ふわりと微笑んだ。

少し照れたような、柔らかな笑みに
///きゅん///となる愛花は

『未成年がこんな時間ウロウロしてたら
危ないでしょ!』と年上っぽい発言を
して、ドキドキする気持ちを抑えようと
俯き加減でそう言ったが

顔を覗き込むようにしながら
『それ、こっちのセリフ
こんな時間なら、タクシー使って
帰んなよ。ったく、危ねぇなー。
って事で、家まで送るわ』

『えっ!べ、別に平気だよ』と
焦る愛花だったが、内心は嬉しい気持ちが
湧いてくる。
死ぬほど恥ずかしいけれど
もう少し一緒にいたいと思う。
離れがたい・・・

『俺が平気じゃねーの。ほら、つべこべいってると
終電が行っちゃうよ!はい、急ぐ!!』

そう言うと、愛花の手を引いて駅へと
歩き始めた。
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