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また、恋してくれますか。

第25章 〜番外編その2〜


今にも泣き出しそうに、眉をひそめ
苦しそうな顔をして、そう話す愛花。

政宗は、掴んだ愛花の手を引き寄せ
自分の胸の中へ閉じ込めた。
(やっぱり、歳の差を気にしてたんだ・・
俺と一緒だ・・・)

『ま、政宗、離して』抵抗する愛花を
身動きできないほど、ぎゅっと抱きしめながら
ボソっと

『決めつけんなよ・・・』

『えっ?』(なんて言ったの?)と返す愛花に

『俺の気持ちを決めつけんなって言ったの!
この気持ちは、俺にしか分かんないのに
勝手に、勘違いとか言うなよ!!

俺は、ずっと、愛ちゃんだけ見てきた。
今だって、こんなに好きなのに・・・

人の気持ち勝手に決めつけて
プロポーズもスルーするし
ほんと、ひでぇーよ、愛ちゃん・・・』

(嘘!だって、そんなはずない!揶揄ってる?
違うの?・・・まさか・・でも)
『だ、だって、こんな歳の差があるし
政宗には、もっと相応しい人いるよ、きっと。
それに、会社だって・・・お見合いの話だって』
と言いかける愛花を
更にぎゅーっと力をいれ抱きしめる政宗。

『く、苦しいよ、政宗。』

『愛ちゃんが、くだらないことばっかり
言うからだろ!

俺が聞きたいのは、愛ちゃんが
俺をどう思ってるかだよ!
そんな、歳とか、会社とか、親とか関係ない。

愛ちゃんは、俺を、幼馴染としか見て
ないんだろ?こんな年下のガキなんて
相手にできないって、そう思ってんなら
ハッキリそう言えよ!

そしたら、俺も・・・

愛ちゃんの事は、スッパリ諦める。

そんで、政略結婚でもなんでも受け入れる。
愛ちゃんじゃないなら、俺には意味なんてない。
他の誰でも同じだし、どうでもいい・・・』

政宗の精一杯の告白を受けた愛花。
政宗の気持ちに応える自信など
あるわけもなかった。

けれど・・・このまま行き場のない想いを
抱えたままでは、自分も政宗も前には
進めない・・だったら・・・
愛花の中で、覚悟が決まった。
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