第25章 〜番外編その2〜
(ぐぬぬ・・政宗のやつ!覚えとけ!)
そう思いながら、政宗に言われた事が
気になっていた。
帰りの道すがら、何度も思い出そうと
するが、二日酔いも重なり、頭がズキズキして
全く思い出せなかった。
家に戻り、シャワーを浴び、髪を洗っていた。
(ダメだ、全然覚えてないや。詩織ちゃんに
聞くか・・・にしたって、なんか謝るような
ことあったのかな?
酔っ払って絡んだとか、桜奈ちゃんに
絡んだ?いや、だって、昨日は意中の彼も
参加して、どうみても両想いで・・・!!!
絡んだかも・・・)断片的に思い出されていく
自分の爆弾発言!政宗と詩織の焦りよう・・・
(ぬぉぉぉー!!)本日二度目の心の雄叫び。
(えぇぇー、私、やっちゃった!
やっちゃったよね?・・・うわぁ
どうしよう、うわぁー・・・)
政宗の狙い通り、この後、愛花は
お酒はマジやばい!!気をつけようと
心に誓うのだった。
だが、その後の話で
自分の爆弾発言が結果的に桜奈と家康の
距離を縮める事になり、更には付き合う
後押しになったのだと桜奈に
感謝され、怪我の功名だと安堵し
誓いはなかったことになる。
新学期に入ってからも、桜奈と詩織は
バイトを続けることにした。
『二人ともバイト辞めないでくれて
ほんと、助かるよー!』
『いえ、夏休みほどは入れないですけど
本格的な受験勉強に入る前までは
バイト続けさせて下さい』
と、にっこりする桜奈は
家康と、付き合い始めたばかりで
幸せオーラがダダ漏れで、眩しく見えた。
『桜奈ちゃん、幸せオーラが
眩しいよ、羨ましいわー!
私も、彼氏欲しくなるよ・・・』
手をかざし、眩しさに遮るような仕草をしたが
幸せオーラに当てられ気味の
愛花はボソッとそう呟いた。