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また、恋してくれますか。

第25章 〜番外編その2〜


『愛ちゃんには関係ない話だろ、それ。
親父に頼まれたからって
そんな話、愛ちゃんにだけは、されたくない
ほっといてくれ!』と、珍しく声を
荒げ、ムッとした政宗。
(よりによって、愛ちゃんからだけは
そんな話聞きたくねーのに、なんで・・・
何にも分かってねーし、ほんとムカツク)

いつも、妬みから来る嫌がらせや嫌味を
言われても、持ち前の明るさで
サラッと上手にかわしてしまう政宗。
こんなに感情的な姿を見るのは珍しいと思った。

(あっ、やっぱり余計なお世話だったな
そうだよ、私には関係ないことだもん。
幼馴染だからって、そんなことに
口出しする権利なんてないのに。)

『ま、政宗、悪かったわ。確かに部外者の
私にとやかく言われたくないよね。
ごめん、さっきの話は気にしないで。
朝ご飯、ご馳走様。着替えてから出勤したい
から、帰るわ。』

『・・・』腹の虫が治らず、拗ねている
ようにも見えた政宗。

朝食の食器を片付けてから、玄関に向かう
愛花を追いかけるように、見送りに来た政宗。

『さっきは、大きな声出して悪かったよ。
親父に腹立って、愛ちゃんに八つ当たりした
だけだから』顔を横に向けながら
バツが悪そうに、ボソボソと謝る政宗。

『あはは!(そう言うとこは、やっぱり
可愛いな!)気にしないで!私も頼まれたとは
いえ、プライベートに首突っ込み過ぎたよ。
こっちこそ、ごめん。』

それから、政宗の腕をパシパシと叩きながら
『前にも言ったでしょう?あんたは、あんたの
力で欲しいものを手にできるし、問題解決して
行ける人間だよって。そう言うとこは凄いと
思ってるって。だから、政宗がいいと思う道で
間違ってないから、自信もって前に進みなよ!
私は、あんたの選ぶどんな道でも応援してる!』

(私も、自分の夢の為に頑張らなきゃ!)

ニコッと微笑む愛花からの、政宗への
精一杯のエール。
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