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また、恋してくれますか。

第25章 〜番外編その2〜


『愛ちゃん、照れなくていいのに!
昨日は、あんなに乱れて可愛かったのにさ!
恥ずかしがることないじゃん。』
そう言いながら、顔を隠す愛花の両手を掴み
ニヤッと笑う政宗。

『み、みだっ、乱れた!?』
(だ、誰が?わ、わ、わ、私が!?政宗と!)

///かぁっー///
まだ、赤くなる余地があったのかと
言うほど、耳まで真っ赤になって行く愛花。

(ふっ、愛ちゃん、可愛い。耳まで真っ赤だ)
余裕の表情で、尚も揶揄う政宗。

『そう、超、積極的でさ!
政宗!私もう我慢できないーとか言ってたよ』

『えっ?はっ?わ、私が!』
(えっー!!私、なにしたの・・
何にも覚えてない。どうしよう
ああ、もうおしまいだ・・・
政宗と幼馴染ですらなくなる・・)

驚いた表情から、小刻みに身体を震わし
この世の終わりのような顔になりながら
みるみる青ざめていく愛花。
目にはうっすらと涙が溜まり
今にも零れそうになっていた。

そんな愛花にギョッっとしたのは
今度は政宗の方だった。

『えっ?愛ちゃん?だ、大丈夫?
ごめん、嘘!冗談だって!
昨日、飲み過ぎて、我慢できないって
トイレまで間に合わなくて、服にゲボったの!
で、仕方ないから愛ちゃんの服脱がして
洗濯して、今あそこ』と
指差した先には、確かに愛花の洋服が
干されてあった。

『俺は、普段寝るときは、この格好だから
つい、いつもの癖で、そのまま寝た。
大丈夫、心配しなくても、何にもしてないし
何もされてないから』と、説明したが

『えっ!ほっ、ほんとに?』とすがる様な
涙目で政宗を見上げた。
嘘ではないとわかると、今度はあからさまに
ほっとした顔になりながら
『良かった(暴走しなくて)』と呟いた。

愛花のその態度と言葉に政宗の胸は
ズキっと痛む。
(そんなに、俺とは何もなくて良かったって
思うんだ。俺とは嫌ってことか。
はっ、俺は男としては論外か)
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