• テキストサイズ

また、恋してくれますか。

第25章 〜番外編その2〜


次の日の朝、重いまぶたをやっとあげると
見知らぬ天井が目に入ってきた。

(ん?ここ、どこ?・・・
はっ!昨日、政宗の家にきて)と
起き上がろうとしたが、身動きが取れない。

(おもっ!!)とふっと視線を
横に向けると、政宗の寝顔と愛花を
抱きしめるように、伸ばされた政宗の腕。

(///!!!///)目を見開き驚く愛花は
息を飲んだ。
それから、恥ずかしさの余り一刻も早く
離れようと、後方へ跳び起きたが
バランスを崩し『あっ!』と声が漏れた時には
ベッドから転げ落ちていた。

ドスンと言う音と共に尻餅をつき
その衝撃は二日酔いで頭にズキズキ響き
愛花は『いっタタタ』と顔をしかめた。

『んっ・・ん・・』と、言いながら
ゆっくり目を開ける政宗。

『愛ちゃん、おはよう』と、ふわりと
笑う政宗に、思わずキュンとしてしまいそうに
なる愛花だったが、落ちそうになり咄嗟に
引っ張った布団がズレて
政宗の上半身が顕になった。
しかも、裸。

同時に、打った腰のあたりを
無意識にさすると肌に直接触れた。
ん?と、視線を落とすと自分も下着姿だった。

(ぬぉぉぉ!!)

政宗の前では、クールで頼れるお姉さんを
振る舞う癖が無意識のうちに染み付いている
愛花だったが、流石に今は
それどころではない。

大パニックになり、一体どんな状況なんだと
何がなんだか分からないまま
パクパクと口を動かすだけで
声が出てこない。

慌てて布団を手繰り寄せ、自分の身を隠すと
今度は、布団の下に隠れていた政宗の
下着姿が顕になる。

また、ひょえーと言う顔で、両手で顔を
押さえる愛花。

一人であたふたする愛花を、高みの見物と
ばかりに、余裕の表情で眺めながら
クックックと肩を震わし笑う政宗。

それに愛花が気づき、俯いたまま
布団に引きずられ落ちてきた枕を無造作に
投げつけ『バカ!早く、服着て!』と
やっと声が出た。

/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp