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また、恋してくれますか。

第25章 〜番外編その2〜


政宗の部屋で、噂の家康と初対面した愛花。
政宗からも聞いていたし、桜奈からは
それ以上に話を聞いていた。

(ふーん、政宗とは全くタイプが違うな
落ち着いてるけど、無愛想?シャイな感じ?)

挨拶をして、政宗の自慢のキッチンに目を見張る
愛花。それを、ドヤ顔で自慢する政宗と
また、軽口の掛け合いをする。

(そうだよ、これがいつもの
私と政宗だよ。この関係が続く方がいい
余計なことは考えるな!)
そうは思っても、政宗の顔を見れば
付随して、政宗の父の話が思い出される。

そして、気付けば政宗のお見合いの話を
どう切り出そうかいつ話をしようか?
と悩む自分になっている。

そんな自分を振り払うように
ブンブンと頭を振り(今は考えるのやめよう
今日は楽しく過ごそう!)
そう思い直すことを幾度と繰り返すうちに
知らぬ間に、飲むペースは上がり
普段の愛花では、考えられない量を
飲んでしまっていた。

『ぷはぁっ!美味しいしねコレ!』
独り言のように呟きながら
手酌でぐびぐびとワインを飲む愛花の
視線の先には、お互いを気遣いながら
もじもじし合う家康と桜奈。
愛花にそう見えた。

(それにしても、桜奈ちゃんも彼も
どう見ても、付き合ってるでしょ。あれ!
桜奈ちゃんは違うーって言うけど
あー!恥ずかしくて隠してるとか?

なんだよー、さっさと公言して
堂々といちゃつけばいいじゃない!
私なんて、私なんて、どんなに好きでも
バレたら全部台無しの気持ち悪い一方通行
なんだからねー!
いいなー、羨ましいなー)と

八つ当たりとお節介と酔った勢いで
二人に揺さぶりをかける爆弾発言を投下
してしまったのだ。

フリーズする桜奈と家康をよそに
慌てふためく、政宗と詩織。

愛花はと言えば、そんな空気などお構いなしで
思ったこと、思ったまま話すと
そのまま、酔い潰れてしまった。
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