第5章 〜知りたい〜
『へー、あんた、作れんの?』と
少し覗き込むように、桜奈をみた。
慌てて、視線を逸らそうと
明後日の方向に退けぞる桜奈。
『なんかさ、俺、あんたに嫌われ
ちゃった?昨日の揶揄ったこと
まだ、怒ってる?』
とちょっと、困った顔すると
『このまま、目も合わせて
もらえないんじゃ、結構、地味に傷つく
んだけどなー、まぁ、嫌われたなら
仕方ないけどさ』とまた、無理に視線を
合わせようとする家康。
その、視線から逃れるように
また明後日の方向を向き
『///い、いや、あの、嫌いとか、そう言うん
じゃないですよ///』と両手を前にだし
フルフルと手を振った。
その手をパッと捕まれ
『嫌ってないなら、なんで目、合わせないの?』
手を捕まれ、驚いた桜奈は、家康を見た。
(///へっ?何?///)
『フッ、やっと目があった』とニヤッとする
家康。
(///かぁっー///)と、赤くなり慌てて
『あ、あの、手離して下さい。』と視線を
逸らして恥ずかしそうに言う桜奈。
『あっ、悪りぃ〜、あんまり目を
合わせてくれないから、ちょっと
ムキになった。』と話すとパッと
手を離した。