第5章 〜知りたい〜
パンケーキ屋から出て
また、詩織のうちで勉強してから
家に帰ってきた。
『ただいまー』と言ったが千里も
仕事から戻ってないようだった。
詩織との話に、夢中になっていて
携帯を見ていなかった桜奈。
千里からメールが入っていた。
『パパとママの高校時代の恩師が
亡くなり、急遽、お通夜に行ってきます。
帰りは、ちょっと遅くなります。
ご飯は、昨日のカレーをリメイクして
家康君にも食べさせてあげて!
じゃ、宜しくね!』
メールを確認した桜奈は
目の前が真っ暗になった。
(ま、待ってよ、こんな状態で昨日の
今日で二人きりって・・一体、なんの試練よ!)
動揺しまくりで、あわあわしているとこに
ガチャっと、玄関の扉が開く音がした。
(あわわわ、帰ってきた!どうしよう)
既に桜奈の心臓は、100メートル
全力疾走したかのように、バクバクだった。
『ただいま、帰りましたー』と家康の声。
(///とりあえず、玄関にいってお迎えが先///)
そう思い、玄関に向かった。
『///と、徳永さん、お帰りなさい//
あ、あのですね、パパ達、高校時代の恩師が
亡くなられたらしくて、お通夜に出かけてます』
『そうなんだ?』
『///は、はい。それで、夕飯はカレーを
リメイクするんですけど、カレーうどんと
カレードリアとどっちがいいですか?///』
と桜奈。
もちろん、目を合わせられないまま
会話中。