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また、恋してくれますか。

第25章 〜番外編その2〜


二人で焼肉ランチを食べた後
研究目的と言う名で、少し足を伸ばして
美味しいケーキを売りにしている
カフェへにやってきた。

『いらっしゃいませー。2名様でよろしかった
ですか?こちらへどうぞ』

オープンテラスに案内された二人。
街路樹として植えられた桜は
満開の見頃を迎え、そよ風が吹くたびに
花びらがはらはらと舞った。

『素敵なカフェだね!
こんな場所、よく知ってたねー』

注文をし終えて、桜に見入る愛花。

『ああ、昔、親に連れてきてもらったんだ
今は新しくなったけど、元々は古い喫茶店で
二人でデートしながら、将来のあれこれを
語り合ったら場所だってさ』

『へぇー、素敵だね。おじさんとおばさんの
デートコースか』

運ばれてきた、コーヒーの香りを楽しみ
ゆっくりと味わう愛花。
(あー、深い香り。
美味しい・・・)

一口飲んで、うっとりと満足そうに
穏やかな笑みを浮かべる愛花。

(良かった、気にいってくれたみたいだな)
愛花の満足そうな顔を見つめながら
政宗は、ずっと思ってきた事を口にした。

『そうなんだ。で、俺も親父達みたいに
俺と愛ちゃんの将来を語り合おうかと
思って・・・』

(はっ?)コーヒーカップを口に運ぶ
手が、ピタッと止まり
何を言っているんだと言う顔で政宗を見て
固まる愛花。

『だから、俺と愛ちゃんの将来について。
だって、約束しただろ?俺は愛ちゃんと
結婚するって!愛ちゃんもOKしてくれた
じゃん』

(へっ?いつの話?)今度は
呆気にとられた顔をする愛花に

『えっ?もしかして覚えてないの?
約束しただろ?俺が幼稚園の時にさ!
バレンタインのチョコくれて、ほっぺにキスして
政宗と結婚してあげるって言ってたじゃん。』

(あー、なんかそんなこと言ったような
言ってないような・・・はっ!ちがうちがう)
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