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また、恋してくれますか。

第25章 〜番外編その2〜


その日、幼稚園から帰ってきた政宗は
『母ちゃん、俺は愛ちゃんと結婚する!』
と、突然の告白。

幼稚園バスを降りてきて
母の顔を見るなり、そう断言するには息子に
(はっ?)と、思った母だったが

『政宗、結婚って何か知ってるの?』

『うん知ってる、匠が好きな人と結婚すると
チューできるって言ってた。俺は愛ちゃんが
好きだから結婚する。匠は、百合香先生と
結婚するんだって』

当然のように話す息子を可愛いと思いながら
(普通、そこは、母ちゃんと結婚するー
じゃないの。愛ちゃんの方が好きなんだ。
寂しいような・・・まぁ、愛ちゃん可愛いし)

『結婚は、好き人とするんだけど
好きな人同士がするんだよ。
だから、愛ちゃんも政宗のことを
好きになってくれないと、結婚はできない
んだけどなー』(って、何子供相手に
真面目に答えてんのよ)
夢を壊したかもと、不安になりながら
政宗を見ると

『しってるー!愛ちゃんも俺を好きだから
結婚するんだ』
と、動じることなく答えた。

(我が子ながら、なんだろうね?
この自信。好きの意味が違うって
まだ分かんないもんね)
と、おもいながら

『そっか、じゃ大人になったら
愛ちゃんがお嫁さんにら来て
くれるといいねー』と
息子の気持ちに寄り添った。

丁度、その日は
政宗と愛花だけの為の料理教室の日。

明日がバレンタインデー
だったこともあって、愛花は友チョコを
作りたいとリクエストしていたのだ。
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