第25章 〜番外編その2〜
『お菓子ー!やったー』とまた興奮する
愛花は満面の笑みで
『愛花、おばちゃんのくれるお菓子
大好きー!愛花もお姉さんになったら
おばちゃんみたいに、お菓子作る人に
なるー!!』と宣言した。
ん?と、一瞬間の開いた、政宗の母に
『あっ、すみません、前回頂いたケーキが
あまりに見事で、食べるの勿体ないくらいで。
あれは、奥様が考えたって仰ってたので
もしかして、パティシエのお仕事されてる
のかなぁと思って。
それを娘に話したら、すっかりお菓子を
作る人に憧れて、将来はパティシエに
なるって、張り切ってます』
苦笑いしながら、フォローを入れる愛花の母。
『まぁ、そうだったんですか。
愛花ちゃんの将来の夢にしてもらえるくらい
喜んで頂けたなら、何よりの褒め言葉を
頂いたみたいで、こちらこそありがとう
ございます。』
『愛花ちゃん、おばちゃんお料理が大好き
なんだ。赤ちゃん生まれて、落ち着いたら
お料理教室を始めるから、愛花ちゃんも
遊びに来て』
『まぁ、お料理の先生でいらっしゃった
んですね。(どおりで)凄いです。
お教室が始まったら、是非、参加させて下さい。
あんな、素敵なケーキが作れるように
なれるなら、私も習いたいです』
『愛花も、習うー!!』と
母の服の裾を掴み、ブンブンする愛花。
『ぜひぜひ』とにっこり微笑む政宗の母。
(あー、女の子ほんと、可愛いな。)