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また、恋してくれますか。

第24章 〜番外編その1 〜


車が走り出してからも
俯きがちで、ガチガチに緊張が
酷くなって行く詩織に

『どうした?今日は無口だな。』と
チラッと詩織見ながら

『顔色も悪くないか?気分がわるいのか?』
と、問いかけた。

『あ、大丈夫です。ちょっと寝不足と
あとは、少し緊張してるだけなんで
気にしないで下さい。』

『そうか?無理するな。』

『はい、大丈夫です』

『そう言えば、さっき金平糖の中に見たこと
のない奴があったが、あれは新商品か?』

『あっ、そうみたいですね。
スイカ味だそうです。
先生に会うんだって言ったら、試作品だけど
食べて感想をお願いしますって
伯父さんが言ってました。

もう、夏も終わりなんですけどね。

店頭には、1ヶ月くらいしか置かない
季節限定品らしいですので。
評判みて、来年の季節もので出すか検討
するらしいです。』

(伯父さんの金平糖だから不味くは
ないと思うけど、でも今までどんだけ
通ってたんだろ?先生の名前だしたら
伯父さんは、すぐ分かったし・・・
試作品渡すくらいだし・・・)

『へぇ、季節限定か。それはうれしいな
あとで、ゆっくり味わことにする
店主にも宜しく伝えてくれ。
まぁ、また直ぐに買いに行くけどな』

また、すぐ買いに行くと言う信長に
一体、どんだけ好きなんだよ!と
心でツッコミを入れたが、なんだか可笑しくなり
クスっと声が漏れた。

『ん?何がおかしい?』

笑いが漏れたことに、焦る詩織は
『んっ、うっんっ』と咳払いし
『いえ、特に何も・・』と誤魔化したか

(スイカ味、どんな顔して食べるんだろ?)
横目でチラッと信長をみると
どう見ても、スイートよりビターが似合う
風貌だ。

(ダメだ、想像つかないけど、想像しちゃう)

味比べと称して、色とりどりの金平糖を
皿に並べて、一粒食べては、うま〜な顔する
のだろうかと想像すると

(なに、このギャップー!!可愛いかも!)
ツボにはまり、肩がプルプルと揺れだした。
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