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また、恋してくれますか。

第24章 〜番外編その1 〜


歩いて、2、3分の駐車場に着くと
車に乗る前に詩織は、信長に持ってきた
紙袋を差し出し

『あの、返すのが遅くなって、すみません。
その節は、ありがとうございました』と
頭を下げた。

『いや、あの時は俺が急に声かけたのが
悪かったからだ、気にするな』

受け取った紙袋を広げ、中身を確認すると
ジャケット以外に、いくつかの小袋が
入っていた。

『ん?』と言いながら、小袋を手に取って
確認すると、色とりどりの金平糖が
入っていた。

『これは?』と尋ねる信長に

『あ、あ、あのジャケット借りたお礼と
送ってもらったお礼です。好きなんですよね?
伯父さんちの金平糖』

『あぁ』と言うと、嬉しそうに
金平糖を眺め、それから
『ほんとに、もらってもいいのか?』と
再確認する信長に

両手でどうぞ、どうぞと言う身振りを
しながら、恥ずかしそうに俯く詩織。
(ほっ、喜んでくれてるみたいで、良かった)

下を向きながら、ほっとし
嬉しそうにする信長の顔を見れたことに
キュンとしていた。

『じゃ、遠慮なくこれは、頂いておく。
ありがとう。』

『あっ、いいえ、こちらこそ・・・』

『じゃ、昼飯行くから、乗って』
と、助手席のドアを開ける信長。

家を出る時は、気合いが入っていた詩織。
だが、いざ信長に会った途端
早くも、緊張で心は折れかけ
顔もまともに見れない状態に
一刻も早く帰りたい気分に襲われていた。

(私のメンタル持つかな・・
緊張で泣きそうなんだけど・・
今更、すぐに帰りたなんて言えないし・・)
そう思いながら、促されるまま
おずおずと助手席に乗り込んだ。
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