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また、恋してくれますか。

第4章 〜初恋〜


『えへへ、そんな事情とはつゆ知らず
横入り、大変失礼しました。
ってか私もまだ、信じられないけどね。

帰ってから、昨日と今朝の事、謝ろうって
思ってはいるけど、思った以上に
鬱々してます。

でも、しぃちゃんの初恋話聞けて
嬉しかった。恋のアドバイスなんて
してもらうばっかりで

恐れ多くて何も言えないけど、さっき窓を
眺めてたしぃちゃん、すっごい儚げで綺麗
だったよ。

なんか、全然、知らない人を
見てる気分だった。

不毛かも知れないけどしぃちゃんを
大人っぽく綺麗に見せてくれるのは
その人に恋して得られたものかもなって思う。

だから、その恋にもちゃんと意味も
得るものもあるんだって思ったら
恋に不毛なんて言葉はないのかもね。』
と桜奈。

びっくりしたように桜奈を見つめる詩織。

『何?何?恋愛偏差値、爆上げしてない?
やだー、ちょっとびっくり!』
と本気で驚く詩織。

『いや、確かに、初恋すら分かってない
私だから仕方ないけど、時折やっぱり
しぃちゃん、えぐいよね』と苦笑いの
桜奈。

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