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また、恋してくれますか。

第24章 〜番外編その1 〜


『えー!私、そんな捻くれてる?』

『いや、あんた、自分の彼氏を
捻くれ者だと思ってんの?』

『うん。素直じゃないもん。家康さん。
超、意地悪だし・・・でも・・・』

『でも?』

『どけまでも優しい人だよ///』と
しれっと惚気る桜奈に

『はい、はい、ご馳走さん。
いいよねー、彼氏もちは。
全く、幸せそうだなー!
こんにゃろめ!くらえー!』
と桜奈をツンツンと突く詩織に

『やめてー、しぃちゃん、くすぐったいよ』
と、ケタケタ笑いながら身を捩る桜奈。

(本当に良かったねー)と
無邪気に笑う桜奈を
見ながらそう思う詩織だった。

詩織のツンツン攻撃から逃げるように
数歩前に出た桜奈は、振り返り

『じゃ、次はしぃちゃんが勇気を
出す番だよね。今日も偶然に会うなんて
もう、縁があるとしか思えないでしょ?
それに、メモを死守した以上は
ちゃんと会って返さないとね。

私なら、興味もなくて、会いたくもない人に
連絡先なんて教えない。
しぃちゃんもでしょ?
それなのに、先生は連絡先をくれた。

だけど、しぃちゃんは先生が
来なかったら自分から
先生との縁を断ち切ろうとしてたでしょ?

で、それを阻止するかのように
偶然先生が現れて、しぃちゃんは
連絡するって約束した。

もう、これは運命って呼んでいいでしょ!
何このタイミング!凄いご縁じゃない!
って、私は思ったよ。

それにこれから先の展開なんて
誰にもわかんないよ。

でも、また会えるって言うだけで嬉しくない?
また会える、一緒過ごす時間がある。
私はそれだけで、今は幸せだって思えるよ。

もう、二度と会えないし、会わないって思って
私はお別れしたつもりだったからさ・・・』
引越しの日の気持ちを思い出し
憂う表情を見せる桜奈。
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