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また、恋してくれますか。

第24章 〜番外編その1 〜


人は出会うべくして出会う
縁とはそういうもの。

後悔するかも知れないけど
後悔しないよう自分を大事に・・・

祖母の人生経験から導き出された
答えの半分も、若い詩織には
理解はできてはいなかった。

でも、結局は理解できないままだった
後悔しないためにと難解な暗号文の
フレーズだけが頭の中に浮かんでは
消えていく。

『後悔するけど、後悔しないように・・・』
心ここにあらずです、呟いたが

桜奈は、何のことか分からず
『しぃちゃん?』と顔を覗きこんだ。

ハッとし、『ああ、ごめん、ごめん。
うちのおばあちゃんがね、人との出会いは
ご縁だって。人は出会うべくし出会うんだって
言っててね・・・出会うべくして、出会うなら
みんな運命になるじゃんね・・
なんか運命の安売りみたいだなと思ってさ・・』

『運命の安売りって・・・
もうちょいオブラートに包もうよ・・
なんか・・・ロマンティックなイメージも
特別感もだだ下がりするよー』

と抗議したが、自分の家康との出会い
戦国時代の家康の想いを考えると
もしかしたら、詩織の言っているのは
正しいのかも知れないと思った。

(出会うべくして、出会うか・・・
私と家康さんの出会いもそうだったって
ことになるの?そうなら、なんか嬉しいかも)

『運命大安売りかも知れないけど、
その中でも、特別な出会いなら
それは自分には特別な運命に
なるってことじゃないの?
特別枠あるでしょー』
と、自分と家康の出会いに
特別感を持っていたい桜奈
は詩織に訴えた。
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