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また、恋してくれますか。

第24章 〜番外編その1 〜


桜奈は、詩織に
昨日の出来事を細かに説明した。

『でね、車で送って貰ったときに
これを預ったの。病院に届けてもらうのも
申し訳ないから、受け取りに行くって』

と言われ桜奈に手渡されたメモには
信長の連絡先が書かれてあった。

受け取りメモを確認する詩織に
桜奈からの、じっーと凝視をする
視線が刺さる。

『な、何?』と、どこか後ろめたい
気持ちになる詩織に

『いつの間に、先生と会ってジャケットを
お借りする事になったのかなぁと
思って・・・私も、自分のことで
いっぱいで、しぃちゃんの話が途中に
なってたけどさ・・・病院での再会は
最悪で終わったーって、言ってたのに・・
いつの間に展開が変わってたの?』

『う、うん、そうね。ほら桜奈も
色々とね、忙しかったでしょ?
私も、まさか偶然にまた会うなんて
思ってなくて、スーパーで急に声かけられて
びっくりして、飲んでたジュース吹い
ちゃったのよ。

で、びしょびしょのベタベタになったのは
俺が急に声かけたせいだからって、汚れた
洋服を隠す為にジャケットかして貰って
家まで送ってもらった日があったのよ・・・
ただ、それだけよ・・・』

『ふーん』と言いながら両手で頬杖をついて
めいっぱい、疑いの視線を送ってくる桜奈。

『ほんとだって!これ(メモ)だって
ジャケット返して欲しいから、くれただけ
でしょ。向こうは、私のことなんて眼中に
あるわけないじゃん!』

『そうなのかなぁ・・・』と
腑に落ちない桜奈。
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