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また、恋してくれますか。

第24章 〜番外編その1 〜


『それで?』ジャケットを眺めながら
尋ねる詩織。

『うん、なんか、やっぱり上手く話せないや
なんか、こう、胸の奥からぶぁーっと
波が来るみたいで、落ち着かない。
しぃちゃんに、小田先生の連絡先も
預かってるし、明日バイトないよね?
私も今日バイトはいったから、明日
休みになったの。明日、会えない?』

まだ、自分に起こった信じられない
出来事に、気持ちの整理が追いつかない桜奈は
そう話した。

(連絡先を預かってる・・?はっ?マジで?)
何故、連絡先をくれたかは、ジャケットを
返してもらう為だと、容易に察しがついた。

でも、信長と微かにでも繋がっていられる
気がして嬉しさがこみ上げて来る詩織。

『分かった。明日、パンケーキ食べにいこうよ!
想いが届いた、お祝いしなきゃ!』

『うん、ありがとう!
じゃ、明日しぃちゃん迎えに行くね!』

約束の時間を決めて、電話を切った二人。

スマホをベッドに無造作に置くと
うつ伏せになり、枕に顔を押し付けて
足をばたつかせる詩織。

親友の初恋が実ったのだと思うと
嬉しかった。

天然無自覚で、恋愛については
明後日の方向に解釈する桜奈。

桜奈との会話を思い出し
笑いがこみ上げて来る詩織。

(やったじゃん桜奈!!
明日、詳しく尋問しなきゃ!

そういえば、恋のドキドキを
心臓が悪いかもとか言ってたのにねー。
ぷっ、おっかしいよね桜奈。
でも、そんなところが可愛いんだけど///
はっー、やっぱり運命だったんだって!!)
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