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また、恋してくれますか。

第23章 〜鴛鴦の契り〜


『お話ですか?・・・分かりました。
じゃ、バイトが終わったら家康さんの
携帯の方に連絡入れますね。』

(話?なんの話だろう・・・?
私が家に居なかったから、たぶん
わざわざ、挨拶に来てくれたのかな?)

『忙しいのに申し訳ないね。
宜しく頼みます』と信長。

『はい。じゃ、お水とおしぼり
お持ちしますね』と、お水を取りに行く
桜奈。

カウンターに戻ると、幸紫が水とおしぼりを
用意してくれていた。

『あの人達、上杉の知り合い?』と尋ねた。

『はい、・・・あっ、
家康さんはご存知じゃないですか?
幸先輩と同じ大学の医学部で
政宗さんの友達ですよ?』

『そう言われれば、見たことあるかも。
話はしたことないけど。どんな知り合いなの?』

『父親同士が友達で、先週までうちに
下宿してたんですよ。今日は、うちにお兄さんと
一緒に挨拶に来てくれる予定で
私は、ピンチヒッターでバイトになりましたから
たぶん、うちに寄った帰りだと思います』

『へっー、そうなんだ。下宿ねぇ・・・』

『じゃ、お水持っていってきます』

『あっ、いや。俺が持ってくよ。
上杉は、2番テーブル片してくれる?』

そう言われ、『えっ?』と言いいながら
少しホッとした顔になる桜奈。

(えっ!なんでホッとした顔すんだろ?
ん?もしかして、あいつが原因なのか?
会いたくなかったとか?・・)

『じゃ、お願いします?私は片付けして
きますね。』そう言うと、桜奈は
逃げるようにテーブルの片付けに急いだ。
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