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また、恋してくれますか。

第23章 〜鴛鴦の契り〜


『あっ、そろそろ時間だから
私、仕事戻りますね。店長、パンケーキ
御馳走様でした。
せっかく作って頂いたのに
最近、夏バテ気味なせいか。
食欲なくて・・

そしたら、政宗さんが店長の作ったものを
味見したいからって、美味しいって
食べてくれました。
すみません、せっかく作って頂いたのに
残してしまって・・・』

(食欲なかったんだ、あれ?
よくみたら確かに顔色も冴えないかも。
やっぱり、今はキツいよね。
残すのを申し訳なさそうにしてるのを
察して、政宗が食べたってことか。)

『あっいいの、いいの気にしないで
あいつも、私のパンケーキ味見できて
良かったんじゃない?
この店一のパンケーキ食べられて
ラッキーだったはずよ』

そういって、ニっとした顔で
ウインクする愛花。

『はい、言ってましたよ。
プロはやっぱり違うって。』

『でしょ!でしょ!当然!』
ドヤ顔をしたが
『でも、俺の方が更に美味いとか
言ってたでしょ?』

えっ?と言う顔で驚く桜奈は
『えっ、話が聞こえてました?』
と、会話が外まで聞こえたのかと思った。

『ううん、アイツなら、絶対に
そう言うから!』
とクスッと笑った。

『凄い!気持ちが通じ合ってる』
驚きながらも羨ましいと思った桜奈は
寂しそうに微笑んだ。

『そんなんじゃないわよー。
あっ、ごめんね引き止めて。
引き続き、お仕事宜しくです』

『はい。じゃ、仕事戻りますね』と
桜奈は仕事に戻って行った。
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