• テキストサイズ

また、恋してくれますか。

第22章 〜ただ一人の人〜


桜奈の反応で、やっぱりそうだったのか
と確信した家康。

『いや、はっきり覚えてたわけじゃ
ないんだけど、あの時の桜奈の
反応で、もしかしたらって・・・』

『動揺しまくりでしたからね私。
今考えても・・・私のファーストキスを
寝ぼけて奪うなんて、ほんと酷すぎですよー。
全く!もう・・・』
むぅっとして見せたがすぐに

『でも、不可抗力ですから仕方ありません・・・
それに、ケーキもご馳走になってお詫びは
ちゃんと受け取りましたから
もう、気にしないで下さい。』

そう言って恥ずかしそうに微笑む桜奈。

(それに、ファーストキスの相手が
家康さんで、良かったって本当に思ってるし
恥ずかしくて、言えないけど///)

それどころか、つい一昨日の朝
キスして欲しいと思ったなんて
絶対言えるわけがない。

『ほんと、ごめんな』
改まって、頭を下げる家康に

『もう、いいですよ!ほら、私も
結構、やらかしましたし!
悪気のないお互い様ってことで』
と、両手をふるふるしながら
謝らないでと気遣う桜奈だったが

『そう言われると、お互い色々
やらかしたよね。桜奈にシャワー
ぶっかけたり、朝から裸見られたり』

『はいー』と、項垂れ、残念な表情になると

『やたらと、つまずくし、履き慣れない靴で
歩行介助してもらうしで・・・確かにそんなこと
いっぱいあったから、私が鈍臭くみえても
仕方ないですよね・・・ハハハ・・・』
乾いた笑いしか出ない桜奈。

(確かに、鈍臭くさそうと思ったよ・・・)
『でも、神楽舞は凄かったな・・・』
家康は、ボソッと呟いた。
/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp