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また、恋してくれますか。

第22章 〜ただ一人の人〜


ひとしきり笑った後
『はぁ、超ウケたわ。
俺、アイス狙ってないから。心配しないで
全部食べなよ。ほら、もう溶けてきてるじゃん!』

『えっ?違うんですか。じゃ、なんであんなに
じっとみてたんですか?』

『ああ、じゃ、アイス一口今すぐ食べてみて。』

『ん?一口、今?』『そっ、今』

言われるがまま、諦めかけていたアイスを
一口食べると、(あー、やっぱり美味しい)と
美味しさを噛み締める表情になる桜奈に

『その顔をみてたの!』と家康が言った。

『へっ?どの顔』とキョロキョロする桜奈に
また『ぷっ』と吹き出したが

『好きなものを食べてる時の桜奈の顔って
ほんと、幸せそうなんだよ。見てるとこっちまで
ほっこりするんだよねー。

しかも、俺があげたアイスでこんなに
喜ぶし、なんて安上がりなやつ!
桜奈を釣るなら、やっぱりスイーツ
だなって、眺めてたの』

『ん?それって、スイーツなら私が
簡単に釣れて、大喜びする単純な
超、チョロいやつって意味ですか?』

『いや、俺は、そんな酷いこと言ってないよ。
甘いものほんとに幸せそうに食うなとしか
思ってないし、言ってないけど?』
(なんで、そんな自虐的なんだ?)

『いいですよ!ほんとのことだし。
それに、この美味しさに罪はないですから』
じゃ、遠慮なくと言うように
また、一口食べて、うまー!ほわわーの
表情を見せる桜奈。
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