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また、恋してくれますか。

第22章 〜ただ一人の人〜


『思い出した?』と家康の表情を読み取った
秀吉は、そう尋ねた。

『はい、薄らですけど』

『いやー、世間は案外狭いよなー。
信長先輩のお父さんと、伯父さんが大学の
同期なんだろ?で、君もその縁で桜奈んちに
下宿してるんだろ?伯母さんから聞いた。』

『ほんとだよねー、世間は狭い。
しかも、私の親友の命の恩人が小田先生
なんだよー。
凄いよね!この繋がってる感じ。』
驚きとともに、嬉しそうに話す桜奈。

さっきまで、号泣していた栞も落ちつきを
取り戻しながら、皆の話を聞いていた。

(凄いどころじゃないよ。
秀吉君も久々にあったら、秀吉さん
そっくりだし。もうあの時代から丸ごと
みんなで生まれ変わったみたいだよ。

そう思うと、私はこの時代にいる時から
とっくにみんなと、縁があって
出会ってたんだね・・・)

感慨深い表情で、クスっとする栞に

『お姉ちゃん?なんか嬉しそうだね?
さっきまで、号泣だったのに・・・』

『いや、縁って凄いなと思って。
みんなと縁があって嬉しいなって
思ったのよ。桜奈の舞もみれたしね。
もう、満足よ!帰ってきた甲斐があったー!』
と優しく微笑んだ。
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