• テキストサイズ

また、恋してくれますか。

第22章 〜ただ一人の人〜


『いえ、大丈夫です。家康好きは
桜奈さんで慣れてます』と返す家康。
うんうん、そうだろう、そうだろうと
言うように頷き微笑む祖父。

それから、祖父は
『そうだ、桜奈。舞の練習せねばな。
振り付けは大丈夫だろうが、細かい動きの
確認するぞ。準備できたら声をかけてくれ。』

『うん、分かった。準備できたら
呼びに行くね』とにっこり笑う桜奈。

『ごめんね、ゆっくり休ませてあげる暇も
なくてねぇ』と申し訳なさそうな祖母だったが

『大丈夫よ、おばあちゃん。
バイト入れて、練習時間とれなかったのは
私のせいだし、舞の練習は楽しいから!』

『そぉ?じゃ、とりあえず着替えなきゃね
お部屋に案内するわ。徳川さんもどうぞ』

そう言われ、祖母に案内され部屋へと
通された。

動きやすい服装に着替え、部屋を出た桜奈。
廊下で家康が待っていた。

『俺も桜奈の練習見学していい?』

『えっ?見ます?ただの練習ですよ?』

『評判の舞でしょ?普段は、つまづいたり
よろけたり、介助必要そうな鈍臭・・・
ぅっん(咳払い)のんびり屋さんが
どんな動きするのか興味があって・・・』
と、言う家康をじとーっと見つめ

『今、鈍臭いって言おうとしましたよね』
と、心外とばかりに疑いの視線を向る桜奈。
/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp