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また、恋してくれますか。

第21章 また、恋してくれますか。


『なんで、そんなに家に拘るの?
徳川の家なら他にもいっぱいあるし
うちだけじゃ、ないよ?』

『うん。俺にも正直、よく分かんない。
でも、徳川の家を守らなきゃって無性に
思ってしまう。』
(自分でも、ほんとによく分かんないや。
なんでこんなに、拘ってんだろ?)

『そうなんだ。歴女の叔母さんの影響かな?
叔母さん、徳川の歴史大好きだもんね・・
実家だし・・お父さんもあいつが後継いでも
よかったのにって、言ってたよ。』と
クスッする小夏。

『まぁ、確かに母さんの徳川好きも
相当だもんね。そう言われたら、母さんの
影響なのかも。』
(それだけじゃない気もするけど・・・)

『それに、誰と結婚したって、私が子どもを
授かれ無かったら、結局、後継はいない
わけでしょ?

そしたら、阿茶子や家康の子供が後継にって
話になるかも知れない。
家名の存続だけを考えたら
選択肢は、いっぱいあると思うよ。
先の事は、先にいってから考えた
方がいいよ。』

小夏の話は、確かに納得はできる。

『そうかも知れない・・・
だったら、小夏も光秀さんとちゃんと
向き合いなよ。足手まといとか、迷惑とか
そんなの光秀さんがどう思ってるか
分からない中じゃ、それこそ
先の心配は、先にいってからすれば
いい話だよね?』

と、小夏の話を逆手にとり
反論した。

図星をつかれた小夏は、呆れた顔で
『もう、ほんと可愛くない!生意気ね!』
と、またピシッとデコピンしようとした。
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