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また、恋してくれますか。

第21章 また、恋してくれますか。


スマホを見ると、小夏からだった。
(小夏?そう言えば、最近、連絡してなかった)
そう思いながら、電話に出た。

『もしもし?』

『もしもし!じゃなーい!
最近、連絡もよこさないで、婚約者を
なんだと思ってんの!今日暇?暇だよね?
うちにきて、すぐ来て、今すぐ!』

『ちょっ、俺にも都合が・・・(ツーツー)
あっ、切れてるし・・なんなの?
人の話も聞きなよ!!』

と、スマホに文句を言ったところで
無意味だった。

すぐに折り返したが、小夏は電話には
出なかった。絶対に来いと言う無言の圧力。
はっーとため息をつきながら

(なんだよ!俺にも都合あんだけど!
・・・にしても、いつになく強引だな。
何だろ?何かあったのか?)

小夏の性格を知っている家康。
時々、キャラとしてわがままお嬢様に
なりきり、弟のような家康を弄って
遊ぶことはあったが、問答無用の
わがままをいう人間では無い。

それどころか、その観察眼で
細やかな気遣いのできる優しい人柄なのは
家康はよく分かっていた。

(何かあったのかも知れないし
とりあえず行ってみるか。)

時計を見て、(桜奈 のバイトは
今日は3時までだったよな?
それまでには帰れるか・・・)
そう計算し、桜奈に
はあえて連絡はせず
小夏の家へと向ったのだった。
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