第21章 また、恋してくれますか。
家康は、いつの間にか眠ってしまっていた。
気づくと、朝になっていた。
桜奈が、かけてくれたのであろう
肌掛布団からは、ふわりと桜奈の香りが
し、桜奈に包まれているようで
心地良かった。
(あー、あのまま眠ってしまったんだ・・・)
時計は、10時を回っていて
リビングに降りると桜奈の姿は
なく、ダイニングテーブルには
朝食とメモが残されていた。
メモには『バイトに行ってきます。
夕飯のリクエストがあれば、メール下さい』
と書かれてあった。
シャワーに入り、遅めの朝食を取りながら
メモを眺める家康。
夕飯をどうしようかと考える。
(二人で外食にしようか・・・
それとも家で食べよるか・・
二人で料理するのもいいな。
そのあとは、DVDを借りて
映画でもみようか?)
考えるだで、気持ちが弾む。
桜奈と一緒に過ごす時間は
今の家康には、全てが奇跡のような
時間に思えてくる。
1分1秒が惜しかった。
それから、桜奈に連絡をいれた。
『夕飯は、ハンバーグがいい。
俺も作ってみたい。バイト終わったら
連絡して、買い出し手伝う』と送信した。
しばらくすると
『了解です。お店出る頃に連絡します』
と返事が返ってきた。
(よし、俺も荷物整理したら
なんの映画にするか、考えるか・・・)
そう思っていた矢先、スマホの着信音が鳴った。