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また、恋してくれますか。

第21章 また、恋してくれますか。


桜奈がいいたい感覚が
詩織にもわかるような気がして
ずっと、同じ感覚になるものを
自分の中に探していた。

そして、はたと気づいた。
『あー!そうか。そう言う感じか!』
と栞は、納得したように声を上げた。

(桜奈と徳永さんとの空気感に
似てるんだ。えっ?じゃまさか店長も!?)

詩織の声に、ビクッとする一同。

『びっくりしたー!なんだよいきなり
おっきな声出して!』と政宗。

『あー、ごめんなさい。桜奈が
言いたい事が、分かった気がして』
(そっか、そっか、幼馴染だから
仲がいいと思って見てたから
気に留めてなかったけど

政宗さんが店長を見つめる時も
店長が政宗さんを見つめる時も
二人だけの空気があるわ、確かに!)

『えっ?しぃちゃん、私の言いたい感じ
分かってくれる?』

『うん、たぶん分かった』

『そっか!伝わったなら嬉しい!
あっ、私ちょっとお手洗いに行ってくるね』
と桜奈が席を立った隙に

『で、何が分かったの?俺、全然、話が
見えないけど』と、バイト中の話をされても
状況が全く見えない家康。

『あー、そうですよね?じゃ、こう言えば
通じるかも!桜奈が徳永さんを
見てる時の、感じです。』
と、家康を見てにんまりする詩織。

それを聞き、政宗には通じた。
驚いたように口元に手を当て
『えっ、マジかよ』と信じられないと
言うような表情を見せた。
(まさか、愛ちゃんも俺を?えー?
いや、まてよ。俺、告ったのに
スルーされたけど?)
と、途端に考え込む政宗。
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