第21章 また、恋してくれますか。
しかし、政宗の顔をみたら
動揺してしまった。
悟られないように、明るく振る舞い
酔って、自分の気持ちを紛らわせようとした。
そして、酔い潰れてしまったのだ。
席に戻った政宗は
『わりぃー、何かあったのかも。
今日は、ちょっとおかしいわ。
悪酔いしてる感じだな、ありゃ。』
『そうだよね、いつもリキッとしてて
隙がない感じなのに・・・』と心配そうに
する桜奈に
『桜奈に隙が分かんの?
自分は、隙だらけなのに?』
と、家康に突っ込まれた。
『確かにー!』と詩織も同意すると
『もー、私だって、隙の有り無しくらい
分かりますよー、まぁ、自分のは・・
よく分かんないですけど・・・
そんなに、私って隙だらけですかね?
自分じゃ、しっかりしてるつもり
なんですけどね?
隙か、隙ねぇ?隙って何だろ?』
と、うーんと、眉間にシワを寄せ
考え込む桜奈。
『そう言うとこじゃない?』と政宗。
『うん、そう言うとこだよ』と家康。
『だね。』と詩織。
(え〜?ど言うとこ?)と
皆から、一斉にそんなことを言われ
分かっているつもりだった
『隙』が分からなくなり
更に、うーんと難しい顔になって
いく桜奈。
(だから、そう言うとこだって)
桜奈以外の三人は、同時に心で突っ込んだ。