• テキストサイズ

また、恋してくれますか。

第21章 また、恋してくれますか。


『愛ちゃんさぁ、今、政宗に付き合ってる人
いるかどうか、知ってる?』と尋ねられ

『さぁ、たぶん、今のところ決まった人は
いないんじゃないですか?
おじさ・・社長に似て相変わらずモテる
みたいですけど?』

『ハハハ、相変わらず口が上手いね
愛ちゃんは・・・

実はね、政宗に見合いの話が来てるんだよ。
まぁ所謂、政略結婚の為の見合いなんだけど
我が社にとっては、申し分ない相手でね・・・。

ただ、政宗に言っても聞く耳持たないのは
目に見えるし困っててね。
それで、愛ちゃんにお見合いするように
政宗を説得してもらえないかと思ってさ。

もちろん、政宗の意思は尊重する。
でも、会社としての立場もあるから
一度は、顔合わせはさせなきゃならなくてね。

どうかな?お願いできないかな?
あいつ、愛ちゃんの言うことなら素直に
聞くと思うんだよ。頼まれてくれないかな?』

とお願いされたのだった。

『分かりました!任せて下さい!』と
二つ返事で引き受けた愛花だったが

政宗のマンションへ向かう道中
激しい自己嫌悪に襲われていた。

(ハハハ、遂に来ちゃったな・・・
こんな日が来るの分かってたくせに
なーにが側にいれたら・・・だよ・・
あーぁー、こんなことなら、ちょっと
付き合っとけば、良かったかな・・)

苦し気に眉間にシワをよせ
ぶんぶんと首を横に振り、雑念を払うと

(ふっ・・何考えてんの!
自分で政宗から逃げたくせに!
もう、こうなったら
さっさとお見合いさせて

私は、独立を急ごう。

大丈夫、辛くなんてない。諦めるには
きっといい機会なんだから・・・
いつ会っても、幼馴染ではいられるんだから)
/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp