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また、恋してくれますか。

第21章 また、恋してくれますか。


政宗の母から、徳川家康の末裔に会ったと
自慢されていた愛花は、政宗に徳川家康の
末裔に会わせろー!と要求したが
政宗には、のらり、くらりとかわされ

家康が何度かパンケーキ屋に来店した時も
愛花は、タイミングが合わず
家康に会えずじまいだったのだ。

そして、バイトに入った桜奈が
その末裔と暮らしていると知り
桜奈と徳川家康の話で盛り上がった。
愛花の徳川家康熱が、上がるほど
政宗は、絶対に家康には会わせなくないと
思ってもいた。

見た感じ軽く見えるし
抜群のコミュニケーション能力と
その男らしい容姿で
政宗ははっきりいってモテる。

でも、政宗の中にいるのは
今も昔も、たった一人。

弟くらいにしか、見られていないことは
痛いほど自覚している。
しかも、男に興味もなく、目もくれず
仕事と夢に一途で、男より男前な幼馴染。

政宗はその大切な幼馴染が叶えたい夢の
力になれたらと思ってきた。
幼馴染の夢が叶うことが、いつしか自分の
夢になっていたのだ。

そうは言っても、政宗も男。
好きな人に少しは、弟扱いでなく
幼馴染でもなく、男として見て欲しい
願望はある。

ストレートに告白しても
揶揄うなと、スルーされてしまう政宗に
残された手段は、外堀を埋め、距離を縮め
既成事実を作って行くこと。

本気だと、分かってもらわなくては
何も始めようがない。

手始めに、何度かシステムキッチンをだしに
家に呼ぼうとしたが、尽く断られた。

なんとか、家に招き入れシステムキッチンを
見せたら、使いたくなるはず。その確信は
あるのに、きっかけを掴めずにいた。
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