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また、恋してくれますか。

第20章 〜それぞれの道〜


『えーっ!!いいんですか?』
嬉しいそうに、聞き返すと

『おー、その辺の店より美味い焼肉
にしてやるよ!なんなら、デザートも
作るし』

(デザート!デザートですって!!)
もはや、この時点で桜奈の頭の中は
政宗の作るデザートへの興味で
いっぱいになってしまっていた。

『分かりました!じゃ、後で
家康さんと、しぃちゃんに連絡してみます!』

『俺も、プロのパティシエの愛ちゃんに
声かけてみるよ』

(桜奈を釣るなら、やっぱ
スイーツだよな)

いとも簡単に、デザートと言うワードに 
食いつく桜奈。
本当にスイーツが好きなんだと
思う政宗だった。

コーヒーを片手に
そのまま15分の休憩に行ってきて
いいと言われた桜奈は
スタッフルームにいくと
早速、家康と詩織にメールした。

詩織からは、すぐに『行く行くー!』と
返事があった。

家康からは、休憩の終わりが気に
『別に、どっちでもいいよ。』と
返信がきた。

(どっちでもいいって、焼肉乗り気じゃ
なかったのかなぁー・・・)少し困惑したが
詩織も来ることになったし、話を進める
ことにした。
待ち合わせの場所と時間を再送信すると
『了解』とかだけ返事が返ってきた。

家康は二人きりで行く焼肉を実は
楽しみにしていた。朝のこともあり
気まずいままになるのが嫌で
スイーツも食べられる焼肉屋を調べて
桜奈に連絡を、しようとしていた。

だが、送るより先に桜奈から
連絡が入り、二人で行こうとは
言えなくなってしまったのだ。

(はっー、仕方ないか)と渋々
承諾の返事を送ったのだった。
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