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また、恋してくれますか。

第20章 〜それぞれの道〜


『おはようございます。宜しくお願いします』
と、厨房へ向かった桜奈。

『おっー、おはよう。今日も宜しくな』と
政宗も挨拶を返した。

『あっ、政宗さん、後で教えて欲しいことが
あるんですけど?お客さんが落ち着いた頃に
ちょっとだけ、伺ってもいいですか?』

『いいぞー、俺で分かることならな。』

『ありがとうございます。
じゃ、仕事してきます』とホールへと
向かい仕事を始めた桜奈。

暑いせいか、クーラーの効いた店内で
一息つこうと、冷たい飲みものの注文が
次から次へと入り、桜奈はあっちへ
こっちへと忙しくしていた。

少し、落ち着き始めた頃に
桜奈は、政宗に手招きされ
厨房の奥の方に呼ばれた。

『はい、お疲れー、あんま水分取る暇も
なかったろ?』と、冷たいアイスコーヒーを
桜奈に作り手渡した。

『ありがとうございます!』
と、アイスコーヒーを一口飲むと

『んっー、身体に染み渡るー!』と、
まるで、仕事帰りの一杯を
楽しむサラリーマンのような台詞。

『ぷっ、おっさんかよ!』と吹き出す政宗。

『えっ?えへへ、だって、冷たくて
凄く美味しいかったから・・・
不思議ですよね?政宗さんが入れてくる
コーヒー、私が入れたのと違うんです。
パンケーキもですけど、なんかコツ?
いや、実は魔法が使えるとか?』

グラスを目線まで掲げ、まじまじと
観察しながら不思議がる桜奈。
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