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また、恋してくれますか。

第20章 〜それぞれの道〜


バイト先に到着し
着替えていると、丁度バイト上がりの
詩織が着替えにやってきた。

『あっ!桜奈お疲れー!
・・・げっ!なにー?バイト前なのに
10時間は働いてましたみたいに
疲れた顔して、どうしたのよ!』

『しぃちゃん、お疲れ様ー。
うん、すごーく疲れてる。もう帰りた・・・
いや、(どんな顔して会うってのよ)
帰れないわ・・・はっー』

『はは〜ん、また、徳永さんと何かあったんだ』
桜奈をじろじろと見ながら
顎に手を当て、怪しむ様に見てくる詩織。

『な、なんで、徳永さんと、な、何かあったって
思うの?な、な、何もあるわけないじゃない!』

何があったのか?としか言われてはいない
のに、キスを、期待していた自分を
見透かされたようで、動揺を隠すように
まくし立て否定したが

(まったく、そんなにあわあわして答えたら
何かありましたって、白状してるような
もんなのに・・・でも、私にまで隠して
こんなに焦るなんて
なーんか、怪しいよねー?)

『ふーん、徳永さんとのこと以外で
そんなに、あたふたする桜奈を
ほとんど、みたことなかったからねぇ。
てっきりまた、接触事故でキスとか
お風呂で鉢合わせとか、前みたいに何かあって
ぐったりしてるのかなぁって思っただけよ!
気にしないで!』

と言った割には、ジトッーっと桜奈を
見つめ、さっさと何があったか
白状しなさいと言う、無言の圧力をかける
詩織。

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